はじめてのデジタル一眼レフ

March 18, 2024

こんにちは。知識情報・図書館学類1年生の08です。

今回は、「はじめてのデジタル一眼レフ」と題して僕の写真遍歴と普段の写真活動、また部の貸出デジタルカメラの所感について書きたいと思います。

実のところ、僕が初めて自分のカメラを購入したのはつい2ヶ月ほど前です。それ以前は部で貸し出してもらえるデジタル一眼レフ(EOS Kiss 8i or 9)を使用して撮影をしていました。雙峰祭や学外展で展示した写真も、ほとんどが貸出カメラで撮った写真です。

高校生の頃まではコンパクトデジタルカメラすらあまり触ったことがなく、デジタル一眼カメラ(ミラーレス一眼、一眼レフなど)なんて一度も使ったことはありませんでした。しかし、写真を撮ること自体には興味があり、夜中の教室を探検しつつスマホで写真を撮ってみたり(8時まで自習室が空いていたので、その休憩時間に)、旅行先では必ず風景などを撮っていました。

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(高校生時代、スマホで撮っていた頃の写真。靖国神社の鳥居と桜です)

大学入学当初、本格的に写真を始めてみたいという気持ちは確かにありました。しかし同時に、自分の両手よりも大きな一眼カメラが、自分にとって本当に必要なものなのかと疑念も抱いていました。技術が発展した現代ならば、スマホについている小さなカメラであっても美しい写真が撮れるだろうし、それで不自由しないのではないか。そういう考えが自分の中にもありました。

だからこそ、写真部の広報に小さく載せられていた一文句、「貸出デジタル一眼レフ」が、自分にとって非常に魅力的に映ったのだと思います。

部費を払うだけで、一眼レフを使ってみることができる。合わなければやめれば良いし、そこまで本気になれなければ、部費だけ払って必要な時だけ借りれば良い。

これが決め手となり、写真部への入部を決めました。

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(カメラを借り始めてすぐの頃に撮った写真。露出もよくわかってないのに、なぜかマニュアル設定で撮って偶然うまくいった一枚。)

貸出カメラを使い始めた当初は、シャッタースピードも絞りもISO感度も何も知らない状態だったので、戸惑うことも多くありました。また、背景ボケ等がどのような時に起こるかをちゃんと教えてくれるWebサイトが意外となかったりして、一眼レフで写真を撮る際の技術が十分じゃなかった時もありました。しかし、先輩方から教わったり大学から本を借りて勉強するなどして、今ではある程度レタッチなどもできるレベルになったと思います。

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(貸出カメラで撮ってレタッチした写真。スマホとは一味違う気がする。※トラブル回避のため、通行人の顔はわからないようにしてあります。)

初めて一眼レフを使ってみて感じたスマホとの相違点として、一枚に含まれている情報の密度の違いが挙げられます。たとえば、上から2番目の写真の壁の質感や、3番目の写真の立体感などは、並のスマホではなかなか表現できないのではないでしょうか。余談ですが、本当に良いカメラ・レンズを使って撮影すると、スマホではとても撮ることができないような良い写真が撮れることもあります。

また、カメラとスマホの大きな違いとして、撮るときの心構えがあると思います。スマホはいつも持ち歩いているがゆえに、撮る時も多少適当になってしまう気がしています。しかしカメラを持ち歩くと、首に伝わる重量感がそうさせるのか、撮るしかないという状況がそうさせるのか、スマホの時よりも慎重に構図を選ぶようになります。それがあってか、カメラで撮影するようになってから写真が上手くなったように感じています。

貸出カメラ特有の良さとしては、ファインダーが光学ファインダーなので、現在主流のミラーレスカメラのファインダーより綺麗に見えることが挙げられます。

ミラーレスカメラの電子ファインダーは暗い場所でも構図を確認できる点で確かに優れています。しかし、見え方の綺麗さという点では、まだ光学ファインダーの方が良いような気がしています。これは実際に体験してみた方がわかりやすいと思うので、興味のある方は是非、部の貸し出しカメラのファインダーを覗いてみてください。

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(普段の生活の中で撮れた写真。通りがけにある普遍的なものでも、見方を変えれば面白いものが撮れることをこの一年間で実感しました。)

高校生までスマホで写真活動をしてきましたが、カメラで撮影するようになり、普段ボーッと歩いてきた道や、なんでもない風景などが実は面白いということに気がつきました。

ペットボトルに反射する教室、物憂げに窓の外を見つめる女性、頭上から降りゆく落ち葉の深い紅、背丈に合わない大きな水筒をぶら下げて歩く小学生。カメラを持ち歩く以前は全く気にしないで生きてきたけれど、今この瞬間にも、興味深い何かが自分の周りで起きつつある。

なんて事のない日々の景色の鮮やかさや精細さ、気にかけることすらなかった通りすがりの人々の臨場感や躍動感なんて、撮影を気にかけた生活をしなかったらずっと気づけなかったのではないかと感じています。

そのような生活を送れたのは、「カメラ」という撮るため専用の機械を持ち歩いていたからこそではないでしょうか。普段から身につけているのが当たり前のスマホではなく、専用の機器としてのカメラを持ち歩き、本腰を入れて撮影するようになったからこそ、このような日常の面白さに気づけたと考えています。

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(2024年新歓のポスターに使った写真。普段何気なく通る平砂学生宿舎前も、カメラ越しだとちょっと新鮮な気がする。)

筑波大学写真部にはさまざまな視点から写真活動をする人たちがたくさんいます。同じ趣味を持ちつつも、それぞれの人が違う視点で写真活動を楽しんでいます。このような人々と交流することによって、新しいものの見方を発見することができるかもしれません。

もしカメラや写真に興味があったり、何かに挑戦してみたいと思っている方がいましたら、少しの間でも良いので写真部の新歓を覗いてみてほしいです。

最後まで見ていただき、ありがとうございました!!


©︎ 2020 筑波大学写真部

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